#93 未経験でも化学プラントのオペレーターはできる??
#93 ⏱ 00:17:21

#93 未経験でも化学プラントのオペレーターはできる??

未経験でも化学プラントのオペレーターになれますか?という質問に答えました!知っておきたいことがたくさんあります。

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はじめに:未経験でもオペレーターになれるか?

こんにちは、かねまるです。 プラントライフは、化学プラントの技術者が、化学を軸に、皆さんの視野を広げていく番組です。

皆さんは、化学プラントで働きたいって思ったことありますか? 未経験だけど、化学プラントで働けますか?っていう質問をいただきましたので、いろいろ話をしてみようと思います。

今回特に取り上げたいのは、化学プラントのオペレーター、製造者として働くとき、どういうことを考えないといけないのかっていう話です。

また、新卒で化学プラントのオペレーターになったり、別の業界から新しく中途で化学プラントで働くとき、そんな場面をイメージしてお話します。

入ってから困ることも結構あるんですよね。 それでは行きます。

オペレーターの生活面:3交代制と夜勤

まずは生活面です。 これが一番大きくてですね。 製造のオペレーターは、3交代制が基本になります。

もちろん、二交代だったり日勤だったりっていうのもあるんですけど、 基本的には化学プラントっていうのは、24時間365日動き続けるものと考えてた方がいいと思います。

その24時間365日の運転に対応するために、 オペレーターの方はシフトを組んで3交代をして、 当然、夜勤もあるっていうことです。

大体は何班かに分かれて、その班のシフトを固定して、 休日もそれに合わせて決まってくるっていうことです。

休日に関しては、みんなが働いているときに休めるから、 いいっていう人もいるにはいるんですけど、夜勤の方は大変っていう人が多いですね。

生活リズムが変わるっていうのは大変ですよね。

それに合わせて、日勤・夕勤・夜勤っていう形で、 勤務する時間帯がずれてくるので、朝起きたり寝たりする時間っていうのが、 それに合わせて変わってくることになります。

そして何より、夜勤労働者っていうのは、 健康診断が半年に1回受けないといけないって決まってるんですよね。

夜勤労働が健康に悪影響を与えやすいっていうのがイメージできます。

ちなみに残業についてなんですけど、 基本的にシフト制になっているので、 次の班に引き継げるっていうことから、残業はあまりないイメージです。

例えば誰かが急に休まなくちゃいけないときなんかは、 代わりにちょっと長めに働くようなこともあると思いますけど、 基本的には残業は少なめだと思っていいと思います。

仕事内容:監視業務と現場作業

次は仕事の内容について。

大きく2種類あります。

1つ目が管制室のような場所で、 画面を見ながら運転の状況を監視する業務です。

もう1つが実際に現場に出て、バルブを操作したり、 サンプルを採取したり、巡回をして点検をしたり、っていう作業があります。

ここの役割分担は会社によってまちまちで、 完全に分かれているところもあれば、日によって変わる場合もあったり、 常に両方兼ねている場合もあったり。

1つ言えるのは、現場に出るほうが体力的にはきついですよね。

化学プラントは当然化学物質を扱いますので、 作業服は当然のこと。

保護眼鏡をつけたり、場合によっては手袋をつけたり、 防塵マスクとか防毒マスクをつけたりします。

その上で力仕事があるわけです。

暑い夏は厳しくなります。

特にオペレーターの方は体力がだいぶ持っていかれるっていうのはイメージしていた方がいいです。

じゃあ反対に、部屋で監視する業務は楽なのかって言われると、そうでもなくて、

常にたくさんの画面を見ながら異常がないかっていうのを監視し続けて、

アラームが鳴ったら原因を調査して、

トレンドっていう温度とか圧力の推移のグラフを確認したり、

通常運転の時も工程を進めたり、

体力は比較的消費しなくてもかなり頭とか目を使います。

未経験者への教育と資格取得

こういうオペレーター業務っていうのも知識はもちろんいるんですけど、

そのあたりは経験で身につくものだと考えて大丈夫です。

だからこそ製造業のオペレーター業務っていうのは、未経験でも歓迎っていう募集があったりもしますし、

そもそも高卒の方が入られて、いつから覚えていくってこともあります。

また大企業の方であれば、そもそもの技能の講習っていうのを社内で実施されていたりもしますので、

社内教育制度は充実しています。

資格も積極的に取らせようとしてくれます。

というより、そもそもその資格を持っていないとできない業務っていうのもいくつかありまして、

例えばクレーンとかのフックに荷物をくくりつける作業は玉掛けっていって、

ちゃんと技能講習を受けないと実施しちゃダメなんです。

化学プラントだとフレコンっていう1トンぐらい入る布の袋がありまして、

それを釣り上げるときに玉掛けの資格がないと釣り上げるためのくくりつけができないということです。

おそらく未経験の方だと、まずは十分に業務ができるように資格の取得とか技能講習の受講とかっていうのを進められると思います。

結論として、オペレーターに就職するにあたって前提の知識はあるに越したことはないですけど、入ってから覚えることになります。

技能も入ってから取得することになります。

人間関係とコミュニケーションのコツ

次は人間関係のところ。

結構この辺りが難しかったりするんですけど、

やっぱり地元の高校の卒業生が入ってきたりすることもまあまあありまして、

言い方は難しいですけど、元気な方がいっぱいいらっしゃいます。

引退間際の方とか、嘱託で継続で働かれている方も多くいらっしゃいます。

開発とか設計の方に比べると、結構癖が強い方多いなーっていう印象ですね。

とは言っても、よく言う町工場の堅いおじさんみたいなイメージは私あまりなくてですね。

プラントならではかもしれないですけど、あまり自分の技能にこだわりを持っている方っていうのはあまり出会ったことがなくて、

淡々と日々の仕事をこなしているっていう印象です。

やっぱり入ってから困るのはコミュニケーションだと思います。

人によっては一方的に話をしたりとか、相手の理解状況を把握せずにどんどん話したりとか、

その一方でめちゃめちゃコミュニケーション力が高い人がいたり、

交代制で範になるので、その方々とはまず有効な関係を構築して、ずっと一緒に働き続けられるようにするのが一番だと思います。

とにかくわからないことを聞いて、異常があったらすぐ知らせて、勝手に判断して触らない。

これに気をつけていればマイナスなイメージっていうのはつきにくいと思います。

オペレーターが知るべき安全知識

未経験だからこそ知っておかないといけない知識がいくつかありますので、お伝えしておきます。

まずは化学物質の安全性のところです。

これは就職する会社によってまちまちなんですけど、よく聞く物質で言うと硫酸みたいな強い酸も当然使います。

肌にダメージを与えるものとか失明につながるもの、もしくは体の中に取り込むことで死に至る場合もあります。

とにかく働いて今使っている物質がどれくらい危ないかっていうのは早めに覚えてください。

その上で化学プラントっていうのは大きな装置同士を配管でつなぎます。

金属製のパイプですね。

実験室のフラスコとかビーカーみたいなガラス製の容器ではなくて、基本的には全部鉄とかステンレスのような金属になっています。

中は見えないです。

配管が割れたり隙間から漏れたりしてかかる場合もあり得ます。

だからこそ現場に出るときは当然作業服は常に着てますし、保護眼鏡をつけたりヘルメットをつけたり、暑い中での作業があります。

起こらないのが一番ですけど、常に自分のところに降りかかってくるかもしれないって想定しながら、今何の化学物質を扱っているかってところは意識しながら仕事をしないといけません。

化学物質と同じぐらい大事なのが酸素欠乏、酸欠っていう知識です。

空気中の酸素濃度が低い状態だと亡くなる場合もあります。

一帯駐車場で二酸化炭素の消火設備が作動して密閉状態だったから、それの影響で死傷者が出た事故っていうのもありましたね。

特に密閉空間っていうのは酸欠が起こりやすくて、化学プラントではタンクの中に入ったりすることもありますので、そこは密閉空間になります。

多くの会社がタンクの中に入るときは申請を出して許可をもらう必要もあります。

それほど酸欠の事故っていうのは未だなくなっていなくてですね。

密閉空間に入るっていうのもそうですし、結構化学プラントでは窒素で置換する、つまり酸素をなくして反応させたり、窒素を入れたまま置いておくっていうことがよくあります。

ポテトチップスの袋みたいに窒素を入れておくことで酸化を防いでいるっていうことですね。

当然窒素が満たされている場所は酸欠の空間になります。

こうした酸欠とか化学物質の安全性はもちろんなんですけど、配管内、容器の中が圧力が高くて、勢いよく液が飛び出す場合もありますし、高速回転しているものもたくさんあります。

重量物があったり、場合によっては爆発する危険性もあります。

化学プラントへの安全性の理解が少し薄いっていうのが未経験でまず困ることです。

とにかく事故をしないように気をつけてください。

定期修理(定修)とその役割

最後に化学プラントならではの定修というものを紹介します。

定期修理、略して定修ってみんな言うんですけど、

会社によってはシャットダウンメンテナンス、略してシャットダウン、もしくはSDMっていう場合もあります。

常に動き続ける化学プラントですけど、当然メンテナンスも必要です。

だからこそ連続でとにかく動かせるだけ動かして、1年に1回メンテナンスをする時期を決めています。

時期は会社によってまちまちですけど、夏と冬は避けられて、春や秋が多いですね。

気温や天候で工事が影響を受けないようにするためだと思います。

期間は会社の規模とか工事の規模によって変わるんですけど、数週間から1、2ヶ月程度だと思っておいてください。

この定修の期間は製造を止めて、工事業者さんがどんどん工事をしていきます。

だいたい数千人規模で出入りがありまして、車も千台近く入るようになります。

もちろん規模によって変わりますけどね。

その製造がない期間は、オペレーターの方っていうのはやることはまちまちで、受付を担当したりとか、安全管理をしたり、書類整理をしたり、

場合によってはそれぞれの学習に当てたり、情報整理をしたり、

もし就職する前に会社さんに話を聞けるんだったら、定修の時期とか規模とか、その期間は自分は何をするかとか聞いてみてもいいかなと思います。

まとめと相談窓口

化学プラントはいろんな知識がいるものの、オペレーターの方であれば未経験でも働ける場所だと私は思っています。

ただ、安全上の問題で急いで理解をしないといけないこともたくさんあります。

あとは業界とか、製品によっては参考体がそもそもなかったりとか、定修がないようなプラントもあります。

ひとまず一般論として話はしましたけど、もしこういうところで働きたいと思っているとか、あればほっそり私のところに言ってもらったら可能な範囲で答えますし、

会社に聞くときにこういうことを聞いてみたらどうですかってことぐらいは言えると思います。

もし何か悩んでいる方がいらっしゃれば、遠慮なく私のところに連絡ください。

XのDMでもいいですし、概要欄にお便りフォームを載せていますので、そこからでも大丈夫です。

頑張る皆さんを応援しています。

エンディング

今回はここまでです。

プラントライフでは化学や工場に関するトピックを扱っています。

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それではお聞きいただきありがとうございました。