花や葉の香りが詰まった、精油の小さな瓶。植物から香りを取り出すには、何をしているのですか?
水蒸気蒸留では、香りの成分を水蒸気とともに取り出し、冷やして水と精油に分けます。
蒸気に移し、冷やして集める
精油を作る方法の一つが、水蒸気蒸留です。植物に水蒸気を当てると、香りの成分が揮発し、水蒸気とともに取り出されます。

この気体を冷やして液体に戻す変化が、凝縮です。集めた液体には、水と精油が含まれています。
精油は水に溶けにくいため、液体は水と精油の二つの層に分かれます。そこから精油の層を取り分けるのです。
水の側にも、少量の香りの成分が残ります。こちらは芳香蒸留水と呼ばれ、精油とは別に取り出される液体です。
化学工学では、分ける操作をつなぐ
精油を作る装置では、植物を入れる釜、気体を冷やす冷却器、水と精油を分ける器をつなぎます。香りを取り出すには、この一連の操作が必要です。

蒸気を作る側では熱を加え、冷却器では熱を取り除きます。気体と液体の間で状態を変えながら成分を分けるため、蒸留と伝熱を合わせて考えるのです。
また、熱によって香りの成分が変わることもあります。植物に合った加熱の方法や条件を選ぶことが、取り出す精油の品質につながります。
まとめ
水蒸気蒸留では、植物の香りを水蒸気とともに取り出し、冷やしてから水と精油に分けます。小さな瓶の中の精油は、蒸留・凝縮・液体どうしの分離を組み合わせて得られるのです。

